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この世には、人間の思い通りにならないことや、原因がわからないことがあります。
たとえば、子ども達が年頃になって、部屋に閉じこもったり、簡単に人を傷つけるように
なってしまったり。また、自分自身も原因のわからない病気に、長年苦労をさせられるとか・・・・・・。このようなことの原因には、何が考えられるのでしょうか。

 近年、多くの方々からのご相談をいただく内容から考えますと、これらの原因のひとつに、「水子」の影響があるように思えます。水子は「供養する」というのが一般的ですが、それだけでは問題を解決することは難しいのです。
 むしろ、霊界にいる水子が本当に望んでいることを聞いて、それを実現してあげる、というものでなくてはならないと感じます。それこそ、生きている子どもと同じように・・・・・・。

 今ここに、水子の件でご相談に来られたお二人の方のお話があります。どうぞお読みになり、霊界での水子の真実の姿を知って頂くのと同時に、お心当たりのある方は、ぜひご相談にお運びになられますよう、ご案内申し上げます。



二人の娘も嫁に・・・。家を継ぐ子がいない。(Aさんのご相談)

 農家の主婦Aさんは、結婚して二人の娘さんがいます。しかし、かつてもう一人息子さんがいらっしゃいました。 「あの子は、かわいそうな子でした。何とか一人前にしてあげようとしましたが、中学生になったころからうつ病になってしまいました」。そして、その後不幸にも自殺してしまったそうです。

 そこで、娘さんたち二人が残ったわけですが、どちらかの娘に婿を取ってもらって家を継いでもらおうと思っていたのですが、両方とも長男に嫁いでしまいました。Aさんは、あせってこれでは家が黒土になってしまう、と断絶することに悩んで、ご相談にお見えになられたのでした。

 そこで早速、親神様に本当の訳をお尋ねしたところ、三人の水子が原因していることがわかったのです。Aさんは、何しろ昔のことでありましたので、忘れておられたようです。そして、親神様にお教えいただいたところによると、三人はすべてこの家の先祖代々の生まれ変わりでした。その中でも真ん中の男の子が、実はこの家を始められた先祖だったのです。

 従って、この家を継ぐために生まれ変わってきたのだけれども、この世に生まれ出ることなく葬られてしまったということでした。A家の悲劇の原因はこういうところにあったのです。



地蔵を建てても子ども達は元にもどらない!(Bさんのご相談)

 夫が商店を経営しているBさんの家は、男女二人の子どもがいました。ところが年頃になったとき、二人とも性格ががらっと変わってしまいました。

 お姉ちゃんの方は、自分の部屋に入ったきり出てこない。もちろん学校へも行かない。部屋から出てくるのは食事とトイレの時だけ。さらに息子さんの方は、わけもなく突然怒り出して、家の中をめちゃくちゃに壊してしまう。さらに両親に暴力をふるう。

 Bさんは、唐紙が破れガラスが飛び散った家の中で、何回も泣いたそうです。そこでどこで噂を聞いたのか、水子供養の地蔵の話を聞いて、かつておろした二人の水子のせいかと思い、はるばる静岡の伊東まですがる思いで訪ねていったそうです。

 そして診てもらったところ、やはり水子が成仏していないから、二人の子ども達に頼っているということを聞き、言われるままにお墓に二体の石の地蔵様を建てることになりました。しかし、地蔵様は一体五十万円、お坊さんのご祈祷料もふくめ、合計百五十万円かかったそうです。そして、これを建てれば必ず二人は前のようないい子に戻るからと言われ、態度が変わるのを安心して待っておりました。

 ところが、いつになっても変化がありません。それどころか前にも増してひどくなり、そこでここに訪ねて来られたのでした。

 そこで親神様にお願いして、二人の水子の姿を聞かせていただいたところによると、二人にはこの水子供養のご祈祷は届いておらず、またこれでよしとするBさんの冷たい心が映って、なおさら二人の霊の思いを逆撫でする結果になったそうなのです。これにより前にもまして症状がひどくなった原因でした。


胎児は先祖の生まれ変わり。しかし、それを刃物で切り刻む。

 さて、AさんとBさんのご相談内容から、何を悟ることができるのでしょうか。 まず、水子の霊は幼いこどもの霊ではなく、先祖の生まれ変わりであるということです。かつてこの家で暮らしていたかもしれない先祖代々の一人で、その方が亡くなり、霊界から再びこの世に生まれ出ようとしたのに、中絶手術によって命を絶ってしまったのであります。

 さらに、その手術方法の残酷さが、水子の思いの激しさに拍車を掛けます。何と、胎児を刃物で一寸刻みに刻んで、母胎から掻き出すということなのです。

 一寸刻みで切り刻まれた胎児は、血だらけになって、激痛の中をのたうちまわり霊界に押し戻され、そのようなひどい仕打ちをした親に対しての憤りはいかばかりでありましょうか。本当なら一番慕う親でありながら、一番恨まなければならない心中は、複雑きわまりません。憎むべき親でありながらも助けを求めなければならない、しかし、親は思い出してもくれない。しかも兄弟たちは、母親にだっこしてもらったり、父親に「高い高い」と遊んでもらっている。年頃になれば学校に通わせてもらったり、いい服を着せてもらったりと、この差別たるや言葉に言い表しようがないくらいです。

 一寸刻みに殺された胎児が、水子となって霊界でどのような状況でいるかご存知でしょうか。痛くて、寒くて、悔しくて、自分の居場所もわからないとのことです。ましてや名前も付けられていない水子は、みじめな思いでいることでしょう。そして、十年たっても二十年たっても、霊界では昨日のことのように鮮烈であり、水子の思いが静まることはありません。

 またさらに、生まれ変わったとしても、そのまま「骨無し子」として生まれることが多いようです。幾つになっても立ちあがることができない。ものを考えることができない。なぜ、そのままの姿で生まれ変わってくるかといいますと、水子を出すという恐ろしい行為をした戒めのために、その子ども本人を生まれ帰らせて、子孫に見せるのだそうです。実に恐ろしいことです。


親の原因不明の病気、精神を侵される若者たちと刃物。

 このようなむごいことをした仕打ちは、いったいどのようにめぐりめぐって帰ってくるのでありましょうか。両親はもちろんのこと、生きている兄弟姉妹の健康を害し、人生コースの障害となって現れてくるのであります。

 特に両親の場合、腰や性器付近の病気が多いと説かれています。父親も例外ではありません。前立腺癌などは特にこの原因とされています。母親は、乳ガンによって乳房を切り取らざるを得なくなるとか、子宮関連の病気が起こってくるようです。

 また、兄弟たちの進学や学校生活にも支障を来し、精神的な病気も起きてくると説かれています。冒頭のBさんの事例は、これに相当するもので、これがひどくなると、刃物で殺傷したりする場合もあるようです。

 昨今、世の中を不安にさせている事件の中に、若者が突如として刃物を持ち出して人を理由もなく殺傷したりする事件は、これら水子の霊魂が関係していると言われています。考えてみれば当然です。水子は、ある日突然刃物で切り刻まれて、捨てられて誰からも存在を分かってもらえない。

 激痛が恨みにかわり、また何とか自分の存在を分かってもらいたいという悲痛な叫びが、生きている兄弟達を同じような気分にさせたいと思うことは、至極道理にかなっていると言えましょう。水子に罪はありません。そのような地獄に追いやったのは私達なのですから。

 現代社会にはびこっている、これらの原因不明の事件を未然に防ぐためにも、私達は水子の霊魂についてもっと深く知り、社会全体が、水子に対する考えを改めなければなりません。



水子を「供養」しても救えない。世にはびこる悪徳ビジネス。

 では、水子はどのように救ってあげることがいいのでしょうか。 ちまたでは、さきほどの水子地蔵のように、なにか偶像を建てたりしていることが多いようですが、それが水子自身に届いてないばかりか、かえって逆撫ですることが多いことは書きました。

 さらに、現代では水子を持つ母親の負い目につけ込んで、高額な商品を買わせたり、霊感商法といった法外な見料を払わされる事件が多いようです。このような水子にまつわる悪徳ビジネスは、全く霊界にいる水子の真実の姿を知らないことを逆手にとることから起こることであり、また親自身も、供養したという言い訳が出来ることで、罪の意識から逃れられる免罪符のような働きをしているといえましょう。

 しかし、水子が・・・、いやもう少しで生まれ変わろうとした先祖の救いは、そんなことではできません。


早くご相談においで下さい。

 先祖が生まれ変わってきて、女性の子宮に宿った新しい命は、両親の所有物ではなく、天の親神様のものなのです。自然流産は除いて、それを意図的に殺したりすることは、大変重い過ちなのです。残酷に殺したという過ちと、生まれ変わりという天の摂理を妨害した過ち、この二重の過ちを人間が平気で犯すことは、何代にもわたって実に多くの先祖と子孫を巻き込む重大な過ちとなるのです。

 ですから、この本を読まれた方は、天からの手紙だと思って重く受け取り、お心あたりのある方は、すぐにご相談においで下さい。水子の霊界での真実の姿と、それがこの世に与える影響は、あなたが考えている以上に深刻です。霊魂の思いを明かしてくださる不思議なお力によって、天からのお指図を一日も早く聞きとめ、あなたが、そして家族が、先祖が、子孫が、ともに救われる道筋を教えてもらうことは、決して損になることではありません。

 水子の心が救われ、五体満足な人間となって、再びこの世に生まれ変わる日まで、ともに天へのご祈願とお世話取りをさせていただく所存です。

 紋形ないところより、人間をお始め下された親であればこそ、一寸刻みにした先祖の、すなわち水子の体を元通りにして下さるのです。どんなにお経をあげても拝んでも、それだけで許されるはずはありません。 早く目を覚まして下さい。何かが起きてからでは間に合わないことになります。

 ここに、書かれている方の家では、それなりにみなおかげさまでということになって、今では平穏無事に結構に暮らしております。一寸刻みにした先祖(水子)の体を、もと通りの元気な体にしていただいて、衣という新たな肉体を着せて頂いて、どこかの家に生まれさせていただくことで、ご先祖様も、一寸刻みにされた悲しみを、きっと許して下さいます。今一度、新しい肉体を着せて生まれ出させてあげましょう。

お礼は、天の親にほんのお志でございます。



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